実行機能を鍛えてやりたくないこともすらすらと〜音楽が脳を育てる!(8)
ピアノを習うことで、脳にどう影響があるのか、シリーズで書いています。
前回のブログで、音楽のトレーニングと IQ の関係性について
書かせていただきましたが、
前回取り上げた研究では、実行機能についても触れており、
音楽のトレーニングは、 実行機能 にもいい影響が出ているようなのです。
実行機能とは、行動、思考、感情を制御する 能力で、脳の前方に
位置する前頭前野を含む神経機構と関係している認知プロセス。
実行機能ってなに?
ちょっとわかりにくいという方は以下の動画をどうぞ。
ハーバード大学子供発達センター
私たちには、繰り返し練習することで身につくコアな力が必要なのです。
科学的にはこのスキルは、実行機能または自己制御能力と呼ばれ、
重要なことに集中し計画を立て、目標を達成することを助けてくれます。
ピアノの練習がまさに、このトレーニングをしていることになります。
さらに、楽しめるのです。
これによって私たちは生活で起こる様々な事に対応しながら
間違うことなく生きていくことができるのです。
またこのスキルは私たちの衝動的な行動を抑え、必要な時に方向性を正してくれます。
衝動的な行動を抑える力は、音楽トレーニングを受けた子のマシュマロテストでも実証されています。
マシュマロテストについては、こちらのブログをご覧ください。
幼少期を通して複雑な神経回路が構築され、脳の様々な領域に広がることにより、
私たちのコアなる力が発揮できるようになります。
使えば使うほど神経のつながりは強力で迅速なものになります。
だから練習がとても大切なのです。
当教室では、お子様の練習が習慣になるよう、レッスンノートに練習の記録をつけてもらい、週に5日以上練習できたときに、カードにシールを貼っています。
15個たまると、表彰状とプレゼントを渡しています。
3か月に1回行っているグループレッスンで表彰しているのですが、お友達の前で表彰されるとうれしいようで、またそれを見ている保護者も頑張らせようと、思っていただけるようです。
音楽トレーニングで脳の構造が変わります。
子供の時にコアとなる力を身につけることはその後の人生に強固な基礎を与えてくれます。
ピアノのレッスンで、音楽的な能力、そして計画的にこつこつ頑張れる力がついたら、その後の人生が豊かになるでしょう。
そのお手伝いができたらという思いで、日ごろレッスンしています。
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